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学長ブログ

希望と不安と

2015.12.21

 本学では8年前から、入学予定者に入学までに継続的に学習課題に取り組んでもらい、本学にも足を運んでもらい、互いに交流し合う入学前教育に取り組んでいる。12月12日はその入学予定者が本学に集まるスクーリングの日だった。今年は例年よりも多い180名近い参加者が集まり、朝から賑わった。

 このスクーリングのねらいは入学前学習の促進と入学前の不安の低減にある。それぞれ入学予定者は「自分はついて行けるだろうか。友だちができるだろうか」と不安を抱えているだろう。でも来てくれたのは、希望を持って一歩踏み出す勇気を持ってくれたからに違いない。学生チューターの導きで小グループ活動に取り組み、あっという間に打ち解け、お昼には笑顔がいっぱい溢れていた。

 午後にはピアノ初心者向けの特別講座、48名の希望者がいた。右手のドの指押さえから始まり、ドミソの和音、左手で低いドミソの和音、それにシレソを加えたら、いつの間にか「ちょうちょ」が両手で弾けた!

 本学の誇る取り組みに、教職員が協力して教育改善に取り組むFD活動がある。機関紙の「FD・SDニュース」に本学講師小澤拓大先生が「上手な不安との付き合い方」を寄稿している。自分に必要で欠けているものを自覚すると不安になるが、課題を過大視せず、自分を過小評価せず、成長へのチャンスととらえて、具体的な取り組みを促すことだと書かれている。そのためにも重要なのは、不安を打ち明けられる教員の存在であると。

 昨年、学生たちから聴きとめたピアノへの不安、そこから始まった入学前のピアノ講座企画、不安から希望への一助になったと思う。本学教育の一歩の前進が生まれた。

 毎年、本学が学生全員に実施している生活調査に「困ったことや悩みを相談できる教職員がいますか」という設問がある。毎年上昇し、今年は65%の学生が「いる」と答えている。学生に安心できる教育環境を準備し、学生の一歩踏み出す勇気をそっと後押しする希望を育てる大学でありたい。

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