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学長ブログ

清掃のこころ

2015.12.28

 毎年恒例の全学一斉清掃があった。学友会主催、教職員・学生協働の年末の大掃除である。担当箇所を無心に掃く、拭く、整える、この気持ちよさを学生に味わってもらいたい。そして清掃を終えて、清められた場からいただく清々しさ。

 トイレ掃除をすると美人になると言われる。それも自分が使うトイレでなく、他人が使うトイレを掃除すると。なぜならそれは自分の為の行動でなく、人のための努力、利他的行動だからだ。利他的行動をすると、自分の心が洗われ、磨かれ、内面が美しい人になる。内面は自ずと外面に表れる。

 清掃のこころは、建学の精神の礼節と勤労の交差する所にある。礼節は自他の人間性を尊重し、人の立場に立って己を律することだ。礼節に反して自己中心的な考え方では、自分が使わない場所を清掃しても、面白くない。人の立場に立てるから、人が使う場所を清掃するのが楽しいし、清々しくなれる。

 勤労はコツコツ努力し、自分を向上させ、世のため、人のためになることだ。稲盛和夫は『生き方』の中で、「どんなときでも愚直なまでに真剣に物事に取り組み、真正面から困難にぶち当たって行く。それが、成功するための唯一の方法であり、私たちが日々心がけるべき原理原則と言えます。」「私たちが暮らしの中でもっとも実践しやすく、また心を高める方途として一番基本的かつ重要な要件は『精進』——、努力を惜しまず一生懸命働くことです。」と述べている。 勤労を唯物的に、生活の糧を得る手段と考える向きも多いが、勤労には心を磨き、人格を練る精神的意義が含まれている。

 まさに今日の清掃は、建学の精神を具現化する行動だった。寒い中、清掃を終えて、戻ってきた学生たちの顔持ち、美人度が上昇していた。掃除をしたあとの清々しい気持ちを忘れないようにして、良い年を迎えてほしい。

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