宮崎学園短期大学

学長ブログ

使命感をもって始める

2016.04.19

 4月は始まりの月である。新入生も2年生にも、教職員も新たな始まりがある。

 始まりは節目として、自分の生活を見直すチャンスである。何かを始める、ということは何かを止めるチャンスでもある。

 

 本学では幕末の儒者安井息軒の「三計の教え」をことある毎に引く。

 「一日の計は朝にあり、一年の計は春にあり、一生の計は少壮の時にあり」

 学生たちに、卒業は社会への貢献を始める時であると話した。学生時代は、自分は何をもって貢献するか見定め、自分作りをするときであると。

 

 就職は、お金を稼ぐために働く「義務」だという考え方がある。それでは幸せな人生は訪れない。稼いだお金で使うものに幸せを求めてしまい、幸せを仕事に求めないからである。欲望は膨張し止まらないし、手に入るのは一部の、一時の満足、喜びである。

 仕事の向こうに多くの人からの感謝があることこそ、仕事のやりがいであり、生きがいになり、幸せに繋がるものである。

 職業はcalling(英)、Beruf(独)である。いずれも「天から呼ばれる」の意味である。自分が天下のどこを支えるか、何に貢献するかという使命なのである。

 

 「義務感で始める」のは、嫌々仕方なく始めるから、止めたくなる。

 「使命感で始める」のは、それが自分を活かす道であり、自分を必要とする人、喜ぶ人が待っているから、それを楽しみに研鑽を積み、自己を成長させる。

 

 アクティブラーニング(能動的学習)への転換が必要といわれるが、動機として大切なのは、単位でもなく、義務感でもなく、人の役に立ちたい、人に貢献したいという使命感ではなかろうか。

 教える側にも同じく、義務感ではなく、学生に人に貢献できる幸せな人生を送って欲しいという使命感が必要だろう。

 

 貢献する喜びを目指して、始めたい。

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