宮崎学園短期大学

学長ブログ

新しい酒は新しい革袋に盛れ

2016.06.01

  1.  新館が竣工して2ヶ月になる。清武川うねる平野を見下ろし、正面間近に双石山を迎える。晴れた日には青空と新緑がまぶしい。遠く日向灘や宮﨑の街並みの向こうにシーガイアが見える。
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  3.  本学創立51年、ずっと古くからの建物を大切に使ってきた。耐震上の不安もあって、待ちに待った建て直しである。エレベータもある4階建て、眺望も設備もよく、空調も優れている。だが、今一つ使い慣れない。ピカピカの校舎で勿体ないような、そぐわないような異邦人感がある。
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  5.  街で卒業生に出会うと、短大に新しい校舎が建ったから見においでと誘う。果たして見に来て彼女たちは喜ぶのだろうか。7年前、礼法を学ぶ明教庵を取り壊し新築した時、取り壊す12月に別れを惜しんで毎日そこで夕焼けを眺める茶道部の学生がいて、一緒したことがある。卒業生にとって、建物は立派でも、思い出のない校舎には何の感慨もないかもしれない。
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  7.  学生諸君、新しいキャンパスで、いっぱい思い出を刻んで欲しい。友との語らい、時には喧嘩。授業で目が開かれる瞬間、自分の目指すものに出会う瞬間。必死で勉強したあの時、褒められたこと、たしなめられたこと。貴重な青春の1頁がここでたくさん生まれることを願う。もし、その瞬間に関わりが持てたら有り難い。

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