宮崎学園短期大学

学長ブログ

颯爽と自律へ 〜自分で学び、考え、行動する〜

2016.10.05

 後期がスタートしました。夏休みの間に工事も随分すすみ、事務室や研究室も本来の場所へ移ってきました。後は本館外壁や庭の工事で、年内には完成予定です。いよいよ宮﨑学園短大も、本格的に新しい時代が始まります。皆さんの準備はいかがでしょうか。


 本学で学ぶ誇り


 私たち教職員は、学生の皆さんにとって本学で学ぶ2年ないし1年間が、これからの人生に大きな意義を持つように願って、さまざまな努力や工夫をしています。授業ではこれからの人生で役立つ知識やスキル、社会で活躍できる資格や免許を身に付け、学生生活では、皆さんの人生を豊かにする様々な出会い、発見、気づきが生まれて欲しいと願っています。


 人それぞれ、さまざまな出会い、発見、気づきが生まれると思いますが、私立学校には建学の精神という特色があります。本学園では「礼節・勤労」という2つの言葉にそれが込められています。他では学べない、宮﨑学園短期大学へ行ったからこそ礼節・勤労の価値に気づけて良かった、と本学に学んだことを誇りに思えるようになって戴けたら、それ以上に嬉しいことはありません。「礼節・勤労」がなぜ大切なのか、そのために日々何を心がけ、努力したらいいのかを考えてみたいと思います。


 「礼節」


 誰でも自分が粗末に扱われれば悲しくなります。寂しくなります。私たち一人ひとりは大切な人格です。みんな愛されて大切に育てられてきた命です。それはどの人も同じです。だから私たちは、他の人も立場や考えは人それぞれ違うけれど、自分と同じく大切しなければなりません。そのことで互いに悲しい、寂しい想いをせずに元気を出して暮らしていけるのです。他人を気遣い、相手を大切していることを表現するのが「礼節」です。礼儀を守り、節度をわきまえること。他人に配慮し、我が儘を通そうとしない事です。礼節を欠けば、人間関係はいつもイライラし、絶えず衝突やストレスが生じることになります。社会に入っていく上で大切な心構えですし、これに欠ける人は社会から嫌われ、はじき出されることになります。


 「勤労」


 これも社会人になるのに不可欠というより、われわれが社会を作っている根本の意味です。互いの貢献が、社会を意味あるものとして成り立たせています。私たちが生活をできるのも、人生の喜びを感じることができるのも、他の人の力を借りずにできることは1つとしてありません。皆さんがここまで成長できたのも、親をはじめ多くの人のお陰です。皆さんが食べるもの、身に付けるもの、使う道具、考えること、どれも多くの人の恩恵に依ります。これが私たち人間社会であり、人間の歴史です。


 皆さんはその一隅をこれから担っていくことになります。それが仕事をするということです。どんな仕事が向いているのか、模索が必要です。でも勉強や修業もせずに、人の役に立てるような生まれつきの天才はいません。誰もが失敗を重ねながら、それに負けず、努力を続けた人が、沢山の人に貢献できる大人物になるのです。勤労は、勉強し、修業し、人に、世に貢献できるようになることです。


 人生を開く鍵
 社会に出て行く上で、「礼節・勤労」は社会人の扉を開ける鍵です。
 でもそれだけではありません。幸せな人生を開く鍵でもあります。
 人間の幸せは、お金のあるなしや、持ち物の多い少ないでは決まりません。
 人から愛され、必要とされ、褒められたり、役に立てるかです。これが人生の意味、生きがいになるのです。
 そのためにも「礼節・勤労」は欠かせないのです。愛され、褒められるには礼節が不可欠ですし、必要とされ、役に立つには勤労が不可欠です。
 本学の教育目標、全学DP(学位授与の方針)は5つの柱でできています。建学の精神「礼節・勤労」は底にある2本柱です。「礼節・勤労」と言いますと、一見、他人に対して仕えること、気を遣うことのように見えますが、それは違います。


 1番目の柱「礼節」を詳しく見ますと、「Ⅰ 自他を大切にし、礼儀正しく行動できる。」とあり、(礼節、人間尊重の精神)と謳っています。他人を大切にするのでなく、自他を大切にと書いてあります。そして人間尊重の精神となっているのです。2番目の柱「勤労」も、「Ⅱ 自己と環境をより良くできる。(勤労、問題解決力)となっているのです。


 これを見て分かるように、礼節には他人だけでなく自分を大切にすることが含まれているし、勤労には環境を良くするだけでなく、自分をより良くする事が含まれているのです。これはなぜでしょう。


 自分を大切にできない人は、他人も大切にできません。


 嫉妬、やきもちというやっかいな感情が、人間にはあります。他人をうらやむ心です。人はいいな、自分は惨めだなと思う心です。これは誰も起こる感情で、皆さんも経験するし、私も経験します。これがやっかいなのは、無意識のうちに他人に意地悪したくなったり、いじめになったり、嫉妬がたまれば人を殺したくもなる感情だからです。嫉妬の根底には、自己愛があります。自分を大切にしたい、プライドを持っていたい、人に負けたくないという心です。


 自分を大切にできていないと、人に対してマイナスの感情を持ちがちなのです。イライラすると弱い者を見つけて八つ当たりしがちです。自分に自信が持てないと他人に攻撃的になりがちです。自分がみじめでやけになると、人にぶつけて憂さを晴らす人がいます。自分を大切にできて、自分に自信を持っていられる人は、少しのことで自分を否定されたように動揺し、人を攻撃したりしません。自分を大切にできない人は、他人も大切にできないのです。


 皆さんには、自分に自信が持てない人が多いように見えます。自分を好きになれない人が多いように見えます。それは自分を嫌ってばかりいて、いたわってこなかったからです。


 自分をいたわるとは、自分自身の為に時間を使って、良いことをしてあげることです。自分を育ててやって、自分に少しで良いから自信を見つけて、自分を好きになっていってください。


 一日一善、颯爽と行動しよう


 建学の精神(礼節・勤労)を身に付けて、行動できる人になるために、毎日、人に良いことをすると共に、自分に良いことを考えて追求する生活を実践して欲しいのです。


 考えて実践する中で色々な発見が生まれてくると思います。本当に自分に良いこととは何か、本当に他人に良いことが何か、考えも色々変わると思います。それが自分の成長です。まずは手始めとして、今思いつくことを書き出してみましょう。自分に良いことは例えば、睡眠をしっかりとること、無駄な時間を省くこと、知らない言葉にあったら、颯爽と意味を調べ、それを使えるようにする事など、人によって、思い当たることは違うでしょう。他人に良いことは、他人の気持ちを気遣い、嫌がっていることや困っていることに気づく、そして他人が喜んでくれそうなことをしてみる、ということがあるでしょう。教室に汚れている所があったら、颯爽と自分できれいにするということを考える人もいると思います。


 大切なのは、躊躇せず颯爽と実行に挑むことです。できた日にはカレンダーに◎、○をつけて実行を確認しましょう。1週間に3善から始めても構いません。実行を繰り返せば習慣になります。習慣は第2の天性と言います。これまでも話しましたが、3週間続けることから実行は苦しくなくなり、新しい習慣が生まれます。実りの秋、是非良い習慣作りを始めて欲しいと思います。


 善い仲間(学友)になろう


 自分の考え、実践を自分一人の思いの中に閉じ込めるのでなく、学友と分かち合って欲しいのです。礼節・勤労を互いに追求しながら、考えたことを交換し合えば、更に豊かな発見・気づきが生まれ、人生観が深まっていきます。


 私たちの校歌の1番は
 「集ひきてけふこそ学べ 若きわれらの夢ははるけし」
 2番は
 「人らしき人にあるべく 若きわれらの道はけはしき」
 3番は
 「よき友に会ひて語らん 若きわれらの花は友垣」とあります。

 

 後期が実りの秋になることを祈っています。皆さんの健闘を祈ります。

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