宮崎学園短期大学

学長ブログ

「面倒だからしよう」

2015.04.14

入学式を終えて1週間が立とうとしている。何度も入学式に立ち会ってきたのに、私が初めて学長として臨んだ式だからかもしれないが、今年の入学式には凜とした静謐さがあった。新入生の代表の言葉、姿勢に真摯さ、勢いが漲っていた。思わず涙が出てきた。

私達人間は、毎日不要な緊張を避けて生きている。見慣れた場所でいつものように行動する。新たな見知らぬものに出くわすのはストレスだ。面倒だ。

シスター渡辺和子の言葉に「面倒だからしよう」というのがある。「人は苦労を厭い、面倒なことを避け、自分中心に生きようとする傾向があり、私もその例外ではありません。しかし、人間らしく、よりよく生きるということは、このような自然的傾向と闘うことなのです。」(『面倒だからしよう』17頁、幻冬舎)

儀式は、人生の節目、節目に設けられた厳粛な非日常である。今までと同じであってはならない、よりよく生きるために自分にムチ打ち、自分の課題に向き合う姿勢を創ることにその意義がある。

式辞でも安井息軒の「三計の教え」に触れたが、市長の祝辞にも触れられていた。「一日の計は朝にあり、一年の計は春にあり、一生の計は少壮の時にあり」

今日何をするのか、今年何をするのか、自分の一生で何をするのか、面倒でも考えて自分の一歩を踏み出すこと、それが自分の人生を創ることだ。「一日一生」

創立50周年の年を迎えた本学、新たな歴史の1ページを切り拓くうえで、「面倒だからしよう」という言葉を思い出させてくれた入学式だった。

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