宮崎学園短期大学

学長ブログ

放流した稚魚の帰りを待つ

2015.06.05

   6月になると、保育科2年生が3週間の幼稚園実習に出かける。

   卒業生に短大で学んだことで何が一番勉強になったか尋ねると、決まって「実習」と答える。実習は教室での勉強と違って、一日の自分の行動が全部勉強であり、それが3週間続く一大イベントだ。

 実習から学生が帰ってくると、一回り大きくなっている。色々な出来事に鍛えられて、成長し、自信もつけているのだ。実習での学びは大きい。

   ただ場数を踏んだということとは違う。現場ではいろいろうまくいかないことを経験する。それをどうしたら良いのか分からない。そんなこと短大では教えてくれなかった。

   子どもの気持ちを考えてみる。他の先生はどうするか考えてみる。自分のとらえ方を考え直してみる。そんな試行錯誤の中で色々な気づきが生まれてくる。それが省察である。実践と省察の往復の中で人間が成長するのだ。

   思い通りに行かずに落ち込む日があってもいい。でも一晩寝たら、元気に明るく立ち向かって欲しい。

   川に放流した稚魚達が、大海をめぐり大きくなって戻ってくる日を待っている。

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